僕は20代前半の社会人で、入社1年目の会社員です。自分専用の車が欲しくて初めての車購入に踏み切りましたが、その際に利用した「残価設定型クレジット(残クレ)」で予想外の苦労をすることになりました。今回は、その体験についてお話しします。
残クレで車を買った理由
車を購入しようと思ったのは、友人とのドライブや通勤の自由度を高めたいと思ったからです。車を持つことが憧れでもあり、いつかは自分の車を手に入れたいと考えていました。そこで、念願の車を購入しようとディーラーに行き、そこで提案されたのが「残クレ」でした。
残クレを選んだ理由は、その魅力的な提案内容でした。月々の支払いが普通のローンよりも低く設定されており、さらに数年後に新しい車に乗り換えられるという柔軟性があることが決め手でした。特に入社1年目で、まだ給料もそれほど多くない僕にとって、月々の支払いを抑えられるというのは非常に大きな魅力でした。
支払いが思ったよりも負担に…
最初のうちは、月々の支払いが想定よりも低く、残クレにして良かったと感じていました。しかし、実際に車を持ち始めると、思わぬところでお金がかかることがわかりました。ガソリン代や保険料、車検やメンテナンス費用など、月々のローン支払い以外にもたくさんの維持費がかかるのです。
特に僕のように給料がまだそれほど高くない状況では、この維持費が家計を圧迫しました。残クレで月々の支払いは抑えられているはずなのに、トータルの支出が多くなっていることに気づいたとき、少しずつ後悔の念が芽生えました。
走行距離制限とカスタマイズの不自由さ
残クレには「走行距離の制限」があり、これが思った以上に厳しいものでした。僕は友人とドライブに行くことが多いのですが、そのたびに「これで年間走行距離の制限を超えないかな…」と気にする必要がありました。遠出するたびに距離を気にしながら運転するのは、本当にストレスがたまるものでした。
また、残クレでは車の価値を保つために、カスタマイズが制限されています。例えば、友達とキャンプに行くために屋根にキャリアを取り付けたかったのですが、残価設定があるため、車両に影響を与えるカスタマイズは避けなければなりませんでした。せっかくの自分の車なのに、自分らしくカスタマイズできないことにも大きな不満を感じました。
最終回の支払いで直面する残価精算の現実
契約が満了するタイミングで、僕はまた大きな壁に直面しました。それが「残価の精算」です。残クレ契約では、最終回に残価を支払うことで車を自分のものにするか、車を返却するか、新たにローンを組むかの選択をしなければなりません。僕は自分の車を手元に置きたいと考えていましたが、残価の金額が非常に高額で、一括で支払うことができず、結果的にまたローンを組まざるを得ない状況になりました。
さらに、その時点で車の価値が下がっていたこともあり、査定額が残価を下回ってしまったため、追加で支払いが必要になるという事態に陥りました。残クレの契約をする際、ディーラーからは「将来の残価が保証されているから安心」と聞いていましたが、実際には走行距離や車の状態によって査定額が大きく変わることを理解していませんでした。これにより、僕は予想以上の出費に直面することになりました。
残クレ地獄から学んだこと
この経験から学んだことは、車を購入する際には支払い総額をしっかりと考慮することの重要性です。月々の支払いが低いことだけに目を向けてしまい、トータルでかかる費用や将来のリスクをあまり考えていなかったことが、大きな失敗でした。残クレは確かに月々の支払いを抑えることができる魅力的なプランですが、その先にある負担をしっかりと理解していないと、後で大きな後悔につながる可能性があります。
また、車に乗る楽しみを存分に味わいたいなら、走行距離やカスタマイズの自由度に制限がある残クレはあまり向いていないと感じました。僕のように友人とどこかに出かけたり、自由にカスタマイズして楽しみたいと考えている人には、残クレはむしろストレスの原因になるかもしれません。
これからどうするか
現在、僕はなんとか残価の支払いを終えようと頑張っていますが、正直、残クレではなく他の選択肢を選べばよかったと強く感じています。今後、もしまた車を買い替えることがあれば、カーリースや通常のローンも含めて、より慎重に検討するつもりです。特にカーリースなら、毎月の支払いに維持費なども含まれているため、突発的な出費を避けやすい点に魅力を感じています。
この経験が同じように車を検討している若い人の参考になればと思います。車を購入する際は、月々の支払い額だけでなく、総額や将来の負担についてもしっかり考え、後悔しない選択をしてほしいと心から思います。