残クレのデメリットまとめ！車購入で気をつけたい注意点

2024年11月13日

車の購入方法として定着している「残価設定ローン（残クレ）」ですが、「残クレデメリット」というキーワードで検索されるほど、利用を検討する際には注意点も多くあります。特に「何が悪い？」や「やばい」「地獄」などの印象がある理由は何でしょうか？実際の失敗談も交え、残クレが一部のユーザーに不満を持たれる原因を探ります。

まず、残クレには頭金があっても支払総額が高くなりやすい、あるいは走行距離制限やカスタマイズ制限があるなど、返却を前提とするための独特な制約が多く含まれます。また、残クレで1000キロオーバーしたらどうなるかという距離制限や、トヨタやホンダなどの大手メーカーが提供するプランにも「デメリットしかない」と言われる点があるのが実情です。

また、残価設定ローンはどんな人に合うのか、どんな人が得するのかも気になるところです。「残価クレジットで乗り続けるデメリット」や、残クレと通常のローンどっちが得なのかも解説し、後悔しないための選択ポイントをまとめます。

この記事のポイント

残クレ利用時の総支払額が高くなる理由とリスク
走行距離制限やカスタマイズ制限の具体的な内容
残クレで得する人とデメリットを受けやすい人の違い
契約終了時に必要な残価精算の注意点と対策

残クレデメリットとは？後悔しない選択肢とは

残クレのデメリットとは？何が悪い？
残クレ利用者が気をつけるべきポイント
残クレで買う人の割合と現状
トヨタの残クレのデメリットとは
ホンダの残クレにはどんな制限がある？
頭金を払う意味はない？残クレの仕組み

残クレのデメリットとは？何が悪い？

残価設定ローン、いわゆる「残クレ」には月々の支払額が抑えられるメリットがある一方、いくつかのデメリットがあり、安易に利用することでトラブルや後悔に繋がる場合があります。ここでは、残クレの主なデメリットについて解説します。

まず、残クレは総支払額が高くなる傾向がある点です。残クレでは、車両価格から一定の残価（最終的な車の価値）を据え置き、その分をローン最終回で一括返済するか、車を返却する形をとります。このため、月々の支払額は抑えられますが、金利は車両価格全体にかかります。通常のローンと比べると総額が増えてしまうことが多く、特に返済総額を重視する方には向いていません。

また、走行距離や車のカスタマイズに制限があることも注意が必要です。残クレでは車をディーラーに返却することを前提とするため、走行距離の超過や外観の損傷があると追加費用が発生する可能性があります。毎月の負担を抑えて車を楽しむつもりで利用を始めても、走行距離制限やカスタマイズの禁止により満足度が下がる場合があります。

さらに、最終回の返済時にまとめて支払いが発生するリスクもデメリットの一つです。車を返却する場合でも、査定価格が残価を下回るとその差額を支払わなければならない場合があります。これにより、予定外の費用負担が発生しやすく、最終的に返済負担が増える可能性があります。

残クレ利用者が気をつけるべきポイント

残クレを利用する際には、いくつかの注意点があります。特に、「想定外の出費が発生しないか」を考慮することが重要です。まず、残クレには走行距離の制限があるため、普段から車を頻繁に利用する方や長距離運転をする方には不向きです。走行距離の超過があると、超過分に応じた追加料金が発生するため、契約時に設定された距離制限をよく確認しておくことが大切です。

また、車の維持状態も慎重に管理する必要があります。車に傷や凹みがあると、最終査定時に減額され、下取り価格が低くなる可能性があります。この場合、残価との差額を支払わなければならなくなるため、日常のメンテナンスや修理は重要です。事故や大きな故障のリスクを考え、適切な保険にも加入しておくことが望ましいでしょう。

そして、残クレはローン完済時に所有権を自分に移すには、残価を一括返済する必要がある点にも注意が必要です。これは、ローン契約満了時にまとまった資金を用意する必要があることを意味します。契約期間の終了時に備え、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。また、購入した車に長く乗り続けたい方や、手元に残したい場合には通常のローンや他の方法も検討すると良いでしょう。

残クレで買う人の割合と現状

近年、残価設定ローン（残クレ）の利用者は増加傾向にあり、特にディーラーから新車を購入する際には残クレを提案されるケースが多くなっています。メーカーによっては残クレが利用者の半数近くに達する場合もあり、定額の月々払いで新車に乗れる点が支持されています。

残クレ利用者が増えている背景には、月々の支払いを抑えたいというニーズが大きく関係しています。特に近年の物価上昇や家計の負担増により、毎月の支出をできるだけ減らしたいと考える方が多く、残クレの低額な月々の支払いに魅力を感じる方が増えています。また、3～5年ごとに新しい車に乗り換えられることが利点とされ、常に最新の車に乗りたいと考える層にも人気です。

一方で、総支払額が高くなりやすい点や、契約条件が複雑であることから、一部の利用者からは「残クレを利用して後悔した」との声も上がっています。また、通常のローンと比較して自由度が低い点が懸念点となるため、将来の利用形態を慎重に見極める必要があります。したがって、残クレを選択する際には、安易に選ぶのではなく、総支払額や車の使用目的と照らし合わせて検討することが大切です。

トヨタの残クレのデメリットとは

トヨタの「残価設定ローン（残クレ）」は、トヨタ車を短期間で次々に乗り換えられる仕組みが特徴であり、月々の支払額が低いことが魅力とされています。しかし、他メーカーと同様に、いくつかのデメリットがあるため注意が必要です。

まず、トヨタの残クレには走行距離の制限が設けられており、1年で1万キロ前後の上限が設定されていることが多いです。このため、長距離通勤や頻繁な遠出をする方には向いておらず、走行距離の超過分に応じて追加費用が発生する点に注意が必要です。また、トヨタ車は比較的残価が高めに設定されることが多いため、最終的な支払額が増える可能性もあります。

さらに、トヨタの残クレを利用すると車の所有権がディーラー側に残るため、自由に売却やカスタマイズを行うことができません。特にカスタマイズを楽しみたい方や車を資産として活用したい方には、残クレは不向きです。また、ローン契約が終了しても車を所有するには残価の一括精算が必要になるため、計画的な資金準備が求められます。

トヨタの残クレは、短期間で新車に乗り換えたい方には適していますが、長期的に同じ車に乗り続けたい方や、月々の支払額だけでなく総支払額を重視する方には他の選択肢も視野に入れることが大切です。

ホンダの残クレにはどんな制限がある？

ホンダの残クレには、利用にあたっていくつかの制限が設定されています。残クレは月々の返済額を抑えるために多くの人が検討するローンですが、車の返却を前提としたローンであるため、契約中には特有の制限がかかります。そのため、残クレを契約する前に、どのような制約があるかをしっかり理解しておくことが大切です。

まず、走行距離制限があります。これは、車の最終的な価値を保つために設けられたものです。ホンダの残クレでは、月間または年間の走行距離に上限が設けられ、例えば1,000〜1,500kmの範囲を超えないように管理する必要があります。上限を超えると、1kmごとに追加費用が発生するケースもあります。この制限があるため、頻繁に長距離運転をする方や通勤で車を使用する方は、契約前に十分に確認することが大切です。

次に、カスタマイズや改造に対する制限もあります。ホンダの残クレは、契約期間終了時に車を下取りすることを前提にしているため、車の状態が購入時のままであることが重要です。そのため、自由にパーツを取り付けたり、外装を変更したりするカスタマイズは基本的に禁止されています。ディーラーが認めた純正オプションであれば問題ないこともありますが、自由なカスタマイズが難しい点には注意が必要です。

また、車の損傷や汚れに関する制約もあります。返却時に傷やへこみがあると査定額が下がる可能性があるため、修理費用を支払う義務が生じることがあります。車をきれいに保ち、車内の汚れや破損を防ぐための定期的なメンテナンスも欠かせません。こうした点は家族が多い場合や、ペットを車に乗せることが多い場合には特に注意が必要です。

これらの制限を理解し、ライフスタイルや使用頻度に適したプランかどうかを検討することが、ホンダの残クレを活用する上で重要なポイントになります。

頭金を払う意味はない？残クレの仕組み

残クレでは、「頭金を払う意味がない」と言われることがありますが、その仕組みから理由が見えてきます。残クレは「残価」と呼ばれる車の最終的な下取り価格をあらかじめ設定し、車両価格からその残価を差し引いた金額をローンで分割払いする形式です。このため、頭金を入れてもその金額が直接月々の支払いを減らすわけではなく、むしろ残価設定のローン全体の支払い計画に大きな影響を与えないことが理由です。

例えば、車の購入総額が300万円、残価が100万円と設定されているとします。この場合、実際の返済対象は300万円から残価の100万円を差し引いた200万円分です。たとえ頭金を数十万円支払ったとしても、残価を据え置いているため、毎月の返済額や返済期間には大きな変動がありません。これが、頭金を払うことで返済の負担が軽減されにくい理由です。

また、残クレは車の返却を前提としたローンであるため、支払いを完了しても車の所有権が移転されないことが多いです。つまり、頭金を多く払っても、最終的に支払う金額や所有権の移転に大きな違いはないため、支払う意味が薄れるという見方がされるのです。ただし、頭金を支払えば利息のかかる残高が減るため、利息総額が下がる可能性はあります。

このような仕組みから、残クレを利用する場合、頭金は必須ではなく、総支払額を大きく左右するものではありません。そのため、頭金を用意するかどうかは、手元資金と相談して決めるのが良いでしょう。

残クレデメリットはなぜ生じる？注意点まとめ

残価設定ローンデメリットしかないと言われる理由
残クレとローンどっちが得か比較
地獄を見る？残クレのデメリットの実態
1000キロ超えたらどうなる？残クレの走行距離制限
残クレで得する人はどんな人？
残価クレジットで乗り続けるデメリットは？

残価設定ローンデメリットしかないと言われる理由

残価設定ローンは月々の返済額を抑えられることが魅力ですが、「デメリットしかない」と言われることもあります。これにはいくつかの理由があり、特に利用者のライフスタイルや車の使い方によってはデメリットが大きく感じられる場合があります。

まず、残価設定ローンは金利が高めに設定されることが多いです。一般的なカーローンに比べて金利が高く、その上、残価にも金利がかかるため、利息総額が増えがちです。結果的に、マイカーローンなどと比べると返済総額が割高になることが多く、費用負担が重く感じられる場合があります。

次に、走行距離の制限がデメリットとして挙げられます。多くの残価設定ローンには年間の走行距離に制限が設けられており、超過した場合は追加の費用がかかります。このため、日常的に車を使う人や頻繁に長距離移動をする人には、距離制限がストレスとなることがあります。

さらに、車のカスタマイズや所有権に関する制限も影響します。残価設定ローンでは車を返却することが前提であるため、所有権がディーラーにあり、車のカスタマイズが難しい場合が多いです。所有権がディーラーにあることで、車の売却や改造、処分が自由にできないこともデメリットと言えるでしょう。

このように、金利、走行距離制限、自由度の低さといった点から、残価設定ローンは「デメリットしかない」と言われがちです。特に、長く車を所有したい人やカスタマイズを楽しみたい人には不向きかもしれません。

残クレとローンどっちが得か比較

車の購入を検討する際に、残クレと通常のローン（一般的なカーローン）どちらが得なのかは、多くの人が悩むポイントです。どちらにも異なるメリットとデメリットがあるため、ライフスタイルや将来的な車の使用計画に基づいて選ぶことが重要です。

まず、残クレのメリットは月々の返済額が低く抑えられることです。残価設定ローンは車両価格の一部を残価として据え置くため、毎月の返済額が通常のローンよりも軽くなる特徴があります。これにより、少ない月額支払いで車に乗りたい人や、短期間で新しい車に乗り換えたい人には残クレが有利といえます。

一方、通常のローンは総支払額を抑えやすいという利点があります。銀行のマイカーローンやディーラーローンは、車両の購入金額全体を分割して返済するため、残クレと比べて金利が低く設定されていることが多いです。そのため、最終的な支払総額を抑えたい人には通常のローンが適しています。

ただし、残クレには走行距離やカスタマイズに制限がある点も検討が必要です。残クレ契約の多くは、車の返却が前提であるため、年間の走行距離制限が設定され、カスタマイズも制約される場合が多くなります。自由度の高いカーライフを楽しみたい人にとっては、こうした制限が不便に感じるかもしれません。

最終的に、どちらが得かは、月々の支払額を優先するか、総支払額を優先するかによって変わります。長期的に見て、車を所有したい、もしくは家族や仕事で頻繁に車を利用する場合は、通常のローンを選ぶと安心かもしれません。一方で、短期間で次々に車を新しくしたいと考える場合は、残クレを選ぶことで手軽に最新の車に乗ることができるでしょう。

地獄を見る？残クレのデメリットの実態

残クレ（残価設定ローン）は月々の返済を抑えられるというメリットがある一方で、その仕組みからくるデメリットも多く、しっかりと理解せずに契約すると、予想外の負担や後悔につながることがあります。特に「地獄を見る」とまで言われる要因としては、総返済額が増える点、追加費用の発生リスク、車の利用制限が多いことなどが挙げられます。

まず、残クレの金利が一般の自動車ローンよりも高く設定されていることが多い点に注意が必要です。残クレでは、あらかじめ決められた残価（車の最終的な価値）に対しても金利がかかります。そのため、毎月の返済額は抑えられても、返済総額では高額になりがちです。例えば、同じ車両価格で銀行のマイカーローンを組んだ場合と比べると、金利負担だけで大きく返済総額が変わることが多く、最終的に余計な出費がかさんでしまう可能性が高まります。

また、残クレは、車をディーラーに返却することが前提の契約のため、車の利用にさまざまな制限があるのもデメリットです。多くの残クレ契約では、月間または年間の走行距離が制限されており、超過した場合は超過料金が発生します。また、車のカスタマイズも基本的には禁止されているため、購入者が自由に車を改造したり、アクセサリーを取り付けることができません。さらに、返却時には車の査定が行われ、傷やへこみがあると補修費用が請求される場合があるため、慎重に車を扱う必要があります。

そして、最終的に車を買い取る場合には残価分の一括支払いが必要になるため、計画的に資金を準備しておかないと、まとまった出費に苦しむ可能性もあります。こうしたデメリットは、残クレを利用する上で大きなリスクとなり得るため、契約前にしっかりと理解しておくことが重要です。

1000キロ超えたらどうなる？残クレの走行距離制限

残クレには、月々の返済額が抑えられるという魅力がある一方で、走行距離に厳しい制限が設けられていることも多くの契約で共通しています。一般的に設定される距離の目安としては、月間1000キロから1500キロ、または年間で1万キロから1万5000キロ程度で、超過した場合には超過料金が発生します。

この走行距離制限がある理由は、車両の残価（最終的な車の価値）を保つためです。走行距離が増えるほど、車の価値は下がりやすくなるため、契約時に設定した残価との差額が発生しやすくなります。もし設定距離を超過した場合、1キロあたりいくらという形で追加の支払いが発生するため、注意が必要です。

例えば、年間走行距離を1万2000キロに設定していた場合、月平均では1000キロまでが制限となります。これを超えると、1キロごとに10円から50円程度の超過料金が発生するケースが一般的です。頻繁に遠出をしたり、長距離通勤をする方にとっては、結果的にかなりの追加費用が必要になることもあります。

さらに、走行距離制限を気にするあまり、必要以上に運転を控えることがストレスになり、カーライフの充実度を損ねる可能性もあります。そのため、長距離運転が日常的に必要な方や車を自由に使いたい方には、残クレの走行距離制限は大きなデメリットとなり得ます。残クレ契約前には、予定する走行距離と契約内容を十分に確認することが大切です。

残クレで得する人はどんな人？

残クレは、その仕組みが合っている人にとってはお得に車に乗れる手段にもなります。残クレで得する人の特徴としては、短期間で新車に乗り換えたい人、月々の支払額をできるだけ抑えたい人、車の利用期間が限定されている人が挙げられます。

まず、残クレのメリットは、契約期間が3年から5年程度と短めなため、定期的に新車に乗り換えたい方に向いています。残クレの契約が終了するごとに新しい車に乗り換えることができるため、常に最新の車に乗ることができるのです。また、乗り換えがしやすい仕組みであることから、次の車の頭金を準備する必要もなく、手軽に新車へ移行できます。

次に、残クレは月々の返済額を抑えられる点で、支出を抑えながら車を持ちたい人に適しています。通常のローンでは車両価格全額を返済対象にするのに対し、残クレでは残価を除いた金額を分割して支払うため、毎月の負担が軽くなります。特に、一定の返済額で車を維持したい方にとっては利便性が高いといえるでしょう。

また、車を長く所有する予定がない人にも残クレは向いています。家族構成や仕事の変化などで、数年後に車の利用が不要になることが予想される場合、残クレの契約期間に合わせて車を返却することで、不要な出費や資産価値の減少リスクを軽減できます。このように、ライフスタイルや利用期間が明確な方には、残クレはお得な選択肢となります。

残価クレジットで乗り続けるデメリットは？

残価クレジットで乗り続ける場合、残価分の一括支払いが必要になる点や、想定外の費用がかかるリスクがあることは大きなデメリットです。多くの残価クレジット（残クレ）では、契約満了時に以下の3つから選択できます：「新しい車に乗り換える」「車を返却する」「残価を支払って車を買い取る」ことです。しかし、車を乗り続ける場合には、残価部分を一括で支払うか、再度ローンを組む必要があります。

このように、残クレの契約期間が終了した後も同じ車に乗り続けたい場合、まとまった金額の支払いが生じるため、事前に資金を準備しておかないと返済に苦労する可能性があります。また、残価部分にも金利がかかっているため、最終的な支払額が当初の想定よりも大きくなりやすい点も注意が必要です。

さらに、残価精算を避けるために返却を選んだ場合でも、車の状態に応じて追加費用が発生する可能性があります。走行距離の超過や、車体の傷やへこみなどが査定に影響し、返却時に補修費用が請求されるケースもあるため、細心の注意が求められます。特に、長期的に使用することで車にダメージが蓄積しやすくなると、余計な出費がかさむ可能性が高くなります。

このように、残価クレジットで乗り続ける場合には、契約終了時に想定外の出費が生じやすい点を考慮し、契約前に十分な検討が必要です。